お久しぶりです。京都左京区一乗寺クチーナカメヤマ絵画教室です。
今回はデッサンの授業の続きをやっていきます。
前回はこちら
6月もデッサン
まずは生徒さんの作品から
一つ目はバルーングラスのデッサンです。
1回目でここまで⬇︎

2回目で完成です。

形を取るのが非常に上手で綺麗ですね✨
2回目の授業の時はガラスの質感を表現するためにお水を注いで、水が入ったグラスを描いてもらいました。
比べてみると完成作品の方がガラス感をよりかんじられるようになっていますね!
今更ですが、グラスの影をプラスして描いてみるとより光源の位置が分かりやすくてよかったかもですね。
線で描くデッサンとして非常にセンス溢れる仕上がりになっています。
グラスの曲線に合わせて線が放射状になっていたり、曲線になっていたりと湾曲したグラスの形状が立体的に感じることができて素晴らしいです😊
次に石膏デッサンです。
モデルはラファエルの髪の毛の質感のダビデ像です。
髪の毛のうねうねがラファエルっぽいらしく、予備校時代に髪の毛を描くのが大変でトラウマになったという話を元芸大生に聞きました笑

石膏デッサンというものを講師の僕がよく分かっていなかったので、自由に描いてもらっていたんですが、石膏デッサンとは面取りデッサンで、色分けパーツを何種類かに分類して、線ではなく面で塗っていくらしいです。
なのであまり鉛筆の線が強調されないのが一般的みたいですね😱
形が取れているのに描き方をキチンとレクチャーできてなかったのが悔やまれます。
知識が乏しく、勉強不足だったので申し訳ないなと思っている次第です。
ということで講師の私も石膏デッサン描いてみました。

全然うまくはないんですが、生徒さんのデッサンとの違いを説明します。
まず第一に紙をケント紙から画用紙に変更しました。
これは何故かというと、石膏デッサンを調べていくとケント紙(ツルツルした紙)ではなく画用紙が使われることが多かったからです。
ツルツルしたケント紙は製図やデザインに使われることが多く、精密な作業やリアルデッサンの時に使用される紙になります。
次に画用紙の説明をします。
画用紙は表面がぼこぼこしていて滑らかではありませんが、その特性を活かして表現力を発揮することができます。
デッサンは見たままを写しとるだけではなく、モチーフの魅力を集約してそれをキャンバスで表現していく作業だからですね。
ケント紙を使った精巧デッサンはどちらかというと写真のように描くです。
画用紙を使ったデッサンはモチーフの特徴を捉え魅力を最大限に表現して描くです。
ということで、石膏デッサンはどちらかというと画用紙で描いたほうがスタンダードなのかもしれません。
次の相違点は、線ではなく面で描いている点です。
これは鉛筆の持ち方の違いに通じるものがありますが、石膏デッサンでは鉛筆を長く持ち鉛筆を寝かせるようにして描いていきます。
鉛筆の芯の横面で描いていくイメージですね。
なので鉛筆の持ち方が通常とは異なります。
次にトーンわけをして描いていきます。
トーンわけとは色の変化の境目を見つけて黒の濃さを変えて描くことです。
わかりやすく説明すると、ここからここまでは2Hの濃さ、ここからここまではBの濃さ、ここからここまでは2Bの濃さという感じで塗る範囲を、塗り絵の色分けのように分類して描いていきます。
次にティッシュなどでぼかしたりして鉛筆の線をそこまで強調しないように描いていきます。
このようなところを今回勉強しました。
そして先ほどの知識を使い、ぼこぼこした石膏のモチーフを立体的に表現して違和感の無いように(光の当たり方や影の方向性なども意識して鉛筆の動かす方向を決める)して描いていくと基本の石膏デッサンができるようです。
鉛筆を使った塗り絵と思ってもらえるとわかりやすいかもしれません。
塗り絵って指定された範囲を綺麗に塗りつぶしていきますよね。

まずは形をとりぼんやりと描いていきます。
ぼんやりと描いてから少しづつバランスを見ながら密度を上げていきます。
もう一つのデッサン

こちらは少し細かめの画用紙で私が描いたケトルです。こちらもまだまだですね。笑
でもデッサンは勉強して描けば描くほど上達していくものですので、チャレンジあるのみです!!
まとめ
ということで、今回は6月に2回行った授業をまとめて投稿しました。
来週も一回するので今月は3回授業ですね。
絵を描く時間は本当に楽しいですね〜。石膏デッサンを勉強しようと思い、休みの日にいろいろ描いていたんですが、実に8時間くらいずっと描いてましたね。
あっという間に時間が経つので驚きますが、それほど絵を描くって楽しいです😊
今回の石膏デッサンの授業ではデッサンの描き方を講師がもっと勉強しなきゃいけないなと気付かされた時間になりました。