ということで今回も前回に引き続きデッサンをやっていきます。
前回はこちら
今回は薔薇のデッサンをやってみようと思い、小さなピンク色のバラを用意しました。
デッサンテクニック&講師の見本
まずは講師の見本ということで、バラを一輪描いてみました。
こちらはシェーディングを多用した描き方で薔薇を描いています。
デッサン技法
デッサンにはハッチングという技法とシェーディングという技法があります。
簡単に説明するとハッチングは漫画家のような影の書き方で、線を引いて影や濃淡をつける方法です。
シェーディングは面を塗り潰して濃淡を作る方法です。
芸術大学の試験対策でデッサンを習うときはハッチングを用いることが多いようです。
逆にリアル寄りな鉛筆画になってくるとシェーディングを多用して鉛筆の線で濃淡を作るのではなく、面で塗ることで濃淡をつけていきます。
木炭を使ったデッサンもシェーディングですね。
他にもいろいろな技法がありますが、デッサンをするときはこのふたつの技法を使うことが多いです。
授業内で描いた薔薇の絵↓
なかなかうまく描けませんでした😇
まず問題点として、ピンク色のバラと葉っぱの濃淡が近かったため、絵にメリハリが無く、どこを強調しているのかがわからない作品になっていると思います。
その後加筆修正
葉っぱの濃淡を濃ゆくして、薔薇の淡い色合いを強調するように心がけました。
それでも花のインパクトが弱いので、下の画像のように構図を取ればよかったのかなと思いました。
奥の葉っぱはシェーディングを多用しています。(ぼかし)手前の葉っぱはハッチング(強調)で描いてメリハリを出しています。
葉っぱも描いてみた。
デッサンの練習ということで葉っぱも描いてみました。
葉っぱ一枚を描く場合は密度を高めて、細かく描いた方が作品としては良いのかなと思い、葉脈まで描いています。
正直どれが正解なのか分からないのですが、勉強すればするほど勉強になることがふえていきまして、、、デッサンも奥深いですね。
あえてタッチ数を減らしておしゃれに描く方法もあるので、難しいところです。
生徒さんの作品
次に生徒さんの作品です。
今回デッサンは生徒さんの方が上手いんじゃと思うことが多々ありまして、必死に勉強しているんですが、その生徒さんの作品をご紹介してます。
うまいーーーーーー!!
今にも襲いかかってきそうな虎です!!目に力が宿っていて力強いです。
前回絵画教室で描いたあとご自宅で加筆されたのが下の画像になるんですが、濃ゆい鉛筆を使うことと、体毛を面では無く線で描くことでよりリアリティが増しています。
また画面中央に視線がいくように工夫がされています。
顔の中心部の密度を上げておき、その他をぼかし気味で描くことで迫ってくるような迫力が表現できます。
人間がものを見るときのオートフォーカスと一緒なんですが、肉眼では目の焦点があった部分がより鮮明に見えてそれ以外はピントがずれています。
ですが写真では細部までくっきりと鮮明に写っているため、そのまま写すと迫力にかけた出来上がりになってしまいます。
そのような効果を消すためにも、画面で強調したい部分の密度を上げて他の部分の密度をあえて下げるという方法もあります。
一眼レフで撮ったような写真が肉眼で見る映像に近いですので、それを意識して描いてみるのも面白いですよ😊
うまいーーーー!!ハッチングをうまく使って描いていらっしゃいます!!
芸大受験でデッサンをよく描いていたとおっしゃっていたのですが、まさにその努力が見受けられます。また構図が良いですね。
僕みたいに花瓶まで描くんじゃ無く、バラの一番美味しいところを描いていらっしゃって素晴らしいと思います。めちゃめちゃ勉強になります_φ(・_・
ハッチングでは鉛筆の濃度を変えながら線を細かく引いて影を作っていきます。
明るいところも薄めの鉛筆でしっかりと描写してあるのが特徴です。
まとめ
ということでデッサンを皆さんでやってみました🙌
デッサンは絵画の基礎技術なので、たまに授業で取り入れていくのも面白いですね。
絵が上手くなるにはものを描く力よりも、ものを見る力が大事になってくると言われています。
その見る力を養うことができるのがデッサンなので、これを読んでる方も是非ご自宅でなんでも描いてみてください。楽しいですよ〜〜
ということで次回はおのおのでハロウィンの絵画を描いてもらおうと思います。
こちら側でハロウィンで使えそうな素材を用意して、それらを組み合わせたり新しいものを取り入れたりして一つの作品を自分独自の個性で作ってもらおうという計画です!!
基礎の後は応用編ですね😊
独自で構図を考えて作品を作るのは面白いんですが難しいので頑張っていきましょう!!